平成28年度イノベーション・ネットワークあおもり ものづくり補助金活用セミナー
イノベーション・ネットワークあおもりでは、県内中小企業と学術研究機関との橋渡し役となる認定支援機関の職員を対象として、必要とされる知識を習得していく各種セミナーを開催し、高い評価を得たことから、次のステップとして、その中心となる金融機関職員を対象とし、企業の実地研修を含んだ、ものづくり補助金(※)申請に向けた実践的なセミナーを開催しました。
1 日時
平成28年11月8日(火)~9日(水)10:00~17:00
2 会場
講義及びグループワーク:青森県観光物産館アスパム 6階「八甲田」(青森市安方1-1-40)
実地研修企業先:東和電機工業株式会社(南津軽郡藤崎町大字榊字和田88-1)
3 プログラム
11月8日(火)
①講義
題目「地域イノベーションシステムとしての産金官学連携」
山形大学学術研究院 教授 小野 浩幸 氏
②講義
題目「ものづくり補助金採択に向けた効果的な提案」
一般社団法人首都圏産業活性化協会 産学連携・研究開発部 研究開発チーム長
地域連携コーディネータ 松本 浩造 氏
③グループ編成
所属機関を混成して、1グループ5名で4グループを編成。
④実地研修
・企業概要及びものづくり補助金の取組事例、施設見学。
・受講生によるヒアリング。
⑤グループワーク
実地研修内容の振り返り。
11月9日(水)
①グループワーク
テーマ「ものづくり補助金申請書類作成等の実務」
実地研修を参考に、過去にものづくり補助金に採択された申請書(事業計画書)のブラッシュアップを実施。(講師は1日目の①講義及び②講義と同じ。)
②発表・講評
作成した申請書の発表、講評、他のグループからの質問・意見交換。
講評者…青森銀行 地域振興部地域振興課 課長 鈴木 淳司 氏
みちのく銀行 地域創生部 部長 杉本 浩一 氏
青森県商工労働部新産業創造課 課長 羽原 健雄
4 講義内容
11月8日(火)
山形大学学術研究院 教授 小野 浩幸 氏
人口も経済も縮小に向かい、競争が激しさを増すなか、地域金融機関に求められている役割は、「顧客とともに価値を創造する地域の担い手」であることと御講義していただきました。また、山形大学と山形県内の金融機関等で構築されている中小企業支援の産学金連携プラットフォームで支援した具体的事例も御紹介いただきました。
(一社)首都圏産業活性化協会 産学連携・研究開発部 研究開発チーム長
地域連携コーディネータ 松本 浩造 氏
ものづくり補助金をはじめとする公的な補助金事業などへの申請において、採択率を高めるための提案書(申請書)作成のポイントにつきまして、御講義いただきました。一般に、補助金事業は提案書等の書面審査のみで諾否が決定されるため、技術面と事業化面の両方をバランス良く記載することが必要とのお話がございました。
《実地研修》
東和電機工業株式会社を参加者全員で訪問し、企業概要や過去にものづくり補助金に採択された事業内容についてヒアリングをしました。実物の製品を交えながら教えていただいたこと、更には工場の内部を見学したことは、参加者にとって非常に刺激となる研修となりました。
11月9日(水)
グループワーク・発表・講評
東和電機工業株式会社がものづくり補助金に採択された際の申請書を御提供いただき、各グループで、申請書を更に良くするための改善案を考えるグループワークを行いました。 グループごとに作成した申請書を発表し、講師及び関係者から講評をいただきました。